一般歯科 口腔外科 親知らず でお困りの方(東京都 渋谷区 代々木)
ムシ歯に関する痛み
親知らず周囲の歯グキの痛み(細菌感染)や腫れ
歯並びへの悪影響
他の歯や、組織への悪影響
補足:抜くのを待った方がよい親知らずもあります
痛みの少ない抜歯術を!




親知らずを抜くと、「ひどく腫れてしまうのでは?」、と心配する声を聞きます。
実際、周囲に親知らずを抜いた患者さんの腫れてしまった顔や、痛がっている姿を見た経験のある方も多いと思います。また抜歯の為に大学病院・口腔外科などへ紹介されるケースも多いことからわかるように、親知らずの抜歯は、経験と技術を必要とします。
当医院では、周囲の組織を極力保護し、後の炎症を抑える方法で対処し、術後の痛みを軽減させるように配慮します。

上の親知らずは、下に比べて、比較的柔らかい骨に囲まれています。また 極端に曲がった向きにはえているケースは少なくなっています。当医院では数秒で対処可能な症例が多く、術後の炎症、痛みの発生は皆無に近い結果を出していますので、術式について大きな問題はありません。

写真0025右下(上図)&写真0013右下(下図)
一方、下の親知らずは、硬い骨に囲まれ、横を向いたり、水平になっていたり、根が曲がっている症例(写真0025右下)、根が「ハの字」に開いている症例(写真0013右下)などがあり、慎重に扱う必要があります。このような下の親知らずの抜歯は専門の大学病院へ依頼されるケースもあることからもわかるように、経験と技術を要します。
当医院で処置を行う場合においては、処置後に良い結果が出るように以下の点をふまえて術式を行います。

1 周囲の骨、組織を極力保護、保存します
写真は真横に向いて、歯肉、骨に埋まっている症例です。
このような親知らずを抜く為には、一般の歯と同じ手法では抜くことはできません。
まず、一つ手前の歯(第二大臼歯)が存在し、抜き去る方向をさえぎっています。
この場合、頬側の歯ぐきを切開(フラップと言います)し、骨を開削し、横から親知らずを出す方法が一般的と言われています。
当医院では、歯肉の切開、骨の開削は最小限度にとどめ、抜き去ってしまう歯(親知らず)自身を、2つまたは3つに分割して、取り出します。分割して抜くことにより、傷(取り出し口)は小さくて済みます。加えて、周囲の骨、組織を極力保護することが可能になり、術後の出血や炎症が少なく、治癒も早くなります。

2 術前の感染予防対策

誰にでもあてはまることですが、体に一部に傷ができると、細菌が侵入し、一時的にも「菌血症」という状態になります。
大半は自分の免疫力で菌を退治してしまいますので、大きな問題にはなりませんが、大半の症例に於いては、その予防策として、術前に抗生物質を服用していただくことがあります。
一般的に抗生物質は服用後、約30分後(ちょうど術中くらい)に血中濃度が最大となり、その後、濃度が下がりながらも、数時間効果が持続します。
当医院では臨機応変に院内処方でも対応しています。抜歯後に医院で処方箋を発行し、薬局で薬を受け取る形も一般的ですが、薬の服用までに時間を要し、その間に侵入した菌は増殖してしまいます。
菌の増殖を抑えるように先手を打つことが重要です。加えて、薬局が開いていない夜間に、抜歯を行うケースにも対応できます。
また抜歯直前、歯を分割している途中などに、お口の中の雑菌(常在菌)を減らす為に、イソジンなどでお口の中を洗浄してもらってから、抜歯にとりかかります。


3 縫合する場所を工夫します

ほとんど下の親知らずを抜いたケースですが、歯肉などを切開した場合にかぎらず、歯が抜けた穴を縫い合わせます。この場合、緩い縫い方では、治るまでに長い時間を要してしまったり、食べカスの侵入や、感染も発生しやすくなります。
一方、内部がまったく見えなくなるくらい、きつく縫い合わせてしまうと、内部に血液の塊や、炎症で発生する熱が逃げづらくなってしまう為、腫れや、それに伴う痛みが大きくなってしまう傾向にあります。
当医院では、治癒過程に必要な要件を満たしつつ、敢えて「ストローくらいの大きさの穴」を特定の場所に残すように縫合することで、術後の痛み、腫れの軽減を図ります。




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