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親知らずは、磨きづらい場所に萌えてきます。加えて、食べカスが溜まりやすい場所でもあります。
きちんと磨いているつもりでも、ムシ歯になってしまうケースが多く見受けられます。
発生したムシ歯が大きくなり、やがて歯の内部に神経にまで毒素や刺激が及ぶと、歯髄炎(いわゆる、若い頃経験する一般的なムシ歯の痛み)を引きおこして、激しい痛みとなります。
残念ながら、このような症状に発展してしまった場合、鎮痛剤を服用した程度では、痛みは、なかなか収まりません。歯髄炎で痛みだした場合は、一般の歯と同様に麻酔をした上で、歯の内部の神経を取り除くか、親知らずの場合は、抜歯してしまう場合もあります。
「痛いときは抜かないほうが良い?」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは細菌感染による腫れが原因の場合です。抗生物質を服用したり、切開して膿を出して、炎症を抑えてから歯を抜くケースにおいて当てはまる場合があります。
しかしムシ歯(歯髄炎)で痛み出してしまったケースでは、前述のように薬の力だけでは、なかなか症状は消えません。 |
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写真0005
上の親知らずは虫歯が大きくなってしまっています。また 下の親知らずは一つ手前の歯をムシ歯にさせてしまっています。これら上下親知らずは、この先残しておいても噛む機能に期待できない為、抜歯したほうが良い症例と言えましょう。 |
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写真0019
この左下の親知らずが原因で、一つ手前の歯(第二大臼歯)
の根にムシ歯が出来てしまっています。 この場合、第二大臼
歯には歯髄炎の症状が、当の親知らずには細菌感染による痛みの症状が同時に発生する可能性もあります。 |
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